シンガポールにいるうちに🌴

2015年8月~2018年4月 大好きな東南アジア生活の記録

    

一人の生徒さんとの別れ「関西に来てくださいね」

今日は一人の生徒さんとの最後の日本語レッスンだった。この生徒さんは去年5月から毎週レッスンを取り続けてくれた、二番目に長い生徒さん。日本へ行ってから、日本の文化をもっと理解したいと言語を学び出したそうだ。最後だったので私が外国人に日本語を教えたり、日本語を話す外国人と接する中で感じてきた、日本語の背景にある文化について説明することにした。多くの外国人がこれを理解していないので、日本語を流暢に話せても日本人とうまく交流できないのではないかと思う。「外国人は日本人と交流するのが難しいとよく感じるそうです。これはなぜだと思いますか?」「謙虚で物をストレートに言わないから?」「そうですね」私が感じる理由はいくつかあるが彼女はビギナーなので、とりあえず今回は以下の二点にしぼった。

①日本人は日本語の丁寧度にセンシティブ

正直よく知りもしないもしくは年下の外国人から、タメ口の日本語で話しかけ続けられると私は最終的に耐えられなくなる。我々は通常日本社会の中で年上やあまり親しくない人などには敬語を使うように教育されている。つまり失礼な日本語で話しかけられ続けること自体に慣れていない。そして不丁寧な日本語で話され続けると、自然と「失礼な奴」と感じてしまう。そしてそれは時として外国人との交流を難しいものにする。片言の日本語(コンニチハ、オハヨなど)を話す場合には感じないが、ある程度流暢に話せるようになってくると、不丁寧な表現を使われた時に「失礼な奴」と感じてくるので注意が必要。例えば10歳くらい年下の外国人に「忙しそうね。いつ暇?」とか言われた時に。少なくとも「です、ます調」で話すことは忘れてほしくない。

②日本人は思っていることをストレートに言わない

外国人に物をストレートに言われて、びっくりすることが多々あった。そしてそれが文化の違いだとは考えられずに、「失礼な奴!」と思って交流を閉ざしてしまうパターンもある。それに日本人は中国人とは違って相手に間違いをあまり指摘しない。そして何も言わずに去っていく。(相手の間違いを指摘するのは失礼にあたる。という日本文化の一環と思われる)中国人だと間違いをそのまま指摘してくる。中国語を間違うと「違う!」と何のオブラートにも包まずに指摘し、中国語のリスニング力に改善が見られないと「全然進歩してないわね!」と指摘してくる。この違いを覚えておいてもらうと、日本人とのコミュニケーションが少し円滑になる。じゃあどういうレベルが日本人にとってストレートすぎると感じるのかは、実際に日本人と交流をして学んでいってもらうのが一番いいと思います。体験に勝るものはありませんから。

(雨が止むまでCafeで待つ)

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私はシンガポールで外国人に日本語を教え、また一人の日本人として外国人と交流をしてきて、両方の気持ちを理解することができるようになった。外国人は日本に興味があって、一生懸命日本語を学んでいる。そして習得した日本語で日本人と交流しようとしたのに、なぜだかうまくいかない。落ち込む。日本人は何を考えているのか分からないと思う。日本人はしばしば外国人が持つ異なるコミュニケーション法や習慣、使う日本語などに対して、日本のそれと比較し「失礼」とか「なんでそうなるんだ」と困惑して距離を置く。理由を相手に説明しないまま。これはとてももったいないことだと思う。その人が嫌いとかではなく、ただ単に文化の違いのことが多い。そして日本語を教える場合は、単に外国人に日本語を話させるだけではなく、このような文化や習慣の違いなども伝え、実質的にその言語を使ってうまく日本人と交流ができるようにさせることができなければ意味がない。

(ビールを飲みながら待つ)

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レッスンの終わりに簡単なフィードバックをする。「あなたは要点を早くつかんで、いつもすぐに新しい文型を習得していくことができました。すばらしいです。基本的な文法は既に身についていますから、新しい文法に加えて単語ももっと増やすといいと思います。単語が分からないと文章を作れないし、聞き取れませんので。単語はアプリやウェブでいくらでもありますから、チェックしてみてください。あとスムーズに話せない!と心配しなくてもいいです。それは自然なことです。話せば慣れていきますから。何か質問があればいつでも連絡下さい。ぜひ関西に来てください」「I will」お互い笑顔で「さようなら!」と言っていつも通りレッスンを終えた。

彼女は英語と中国語を話したので、私が英語で何というか分からない時に中国語で意思疎通が取れることがあり面白かった。また日本語に対して中国語ではこう言うんだよ。と教えてくれたりして、ちょっとした言語交換のようなこともしてくれた。彼女と私はほぼ同じスピードでお互いの言語を学んでいる。いつか日本で日本酒を飲みながら、お互い日本語と中国語で話してみたいものですね。再见!