シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

自分が持っていた”日本の常識”を疑う

今までにも何回か日本へ一時帰国はしていたけれど、今回は本帰国を前にして少しいつもと違うことを感じたのでここに残す。それは今まで自分が持っていた『日本の常識』や『日本での生活はこうあるべき』というのは本当なのか?という疑問だった。

そう思ったのは①大阪で飲んで夜道を歩いている時に、やたらと唾を道に吐いている日本人達を見た時(大阪特有なのかは不明)②夜中に酔っ払いがホテルの廊下をドタドタと走ってはしゃいでいた時(何事かと思った)③まだ20時のうどん屋で、スーツを着た日本人の酔っ払いがひくくらいでかい声で会話をしていた時、④マンションのエントランスに自転車が堂々と乗り捨ててあるのを見た時、⑤日本人の友達が30分近くも遅刻してきた時など。こういったものは私が異国で見ては『日本やったらありえへーん』などと思っていたものだった。中国へ行った時にはやたらと男女を問わず、道に唾を吐いている人がいた。ホテルの部屋で飲み散らかしてやかましいインド人に「うるさい!!」と叫んだことがあった。住んでいるコンドのヨーロッピアンがやかましくて、Management officeへいつもクレームをしている。シンガポールではそこかしこでレンタル自転車がひっくり返って乗り捨てられている。外国人と待ち合わせをすると、長くて30分弱待たされる。日本と私が見て来た異国と何が違うというの?自分がシンガポール生活を送る中で『日本はマナーが良くて、素晴らしい国』というある種の幻想を抱いているのを知った。相対的にはそうなんだろうけど。

(シンガポールでよく見る光景。全く・・・)

f:id:Nisshi:20180403144332j:plainそして今までは『日本社会はきちんとしており、自分もそれに則ってきちんとせねば・・・』と思っていたが、誰がそんなことを決めたのか?自分が勝手に決め込んでいただけではないのか?と思った。”日本社会はきちんとしており、それに則ってきちんとせねばの”それ”とは具体的に何なのか。よく『普通は・・・』などと自分も言っていたけれど、その”普通”がもはや今の自分には何を指すのかがよく分からなくなってしまった。日本では、日本社会の大多数の人がしている画一的な行動を”普通”と呼ぶのかもしれない。しかしひと度異国に出れば、日本の普通は海外の”異常”になることもあった。

日本で脱サラをして農業体験ができる宿を田舎で経営している人がいる、フリーランスで自分の知能を活かして好きな分野で仕事をしている人がいる、ベトナムで日本語教師をされて日本で次の人生を模索されている方がいる。日本でも今回シンガポールで暮らしたように、自由に生きることはできるのではないか。(ある程度、しばらくは不自由になる縛りがほしいけれど)

私は『ここはシンガポールで、日本社会のような”こうあるべき”というような縛りは何もない』と考え自由な生活を送った。1/3は好きな仕事をし、1/3は旅行をし、1/3は何かを勉強していた。でもそこがシンガポールでも日本でも場所は関係なく、自分の考え方次第でいくらでも自分の好きなスタイルの生活を送れるのではないか。もし自分がシンガポール生活で得られた”人それぞれ”という多様性や、みな違うことが普通であるという感覚を持ち続けられ、自分が今まである種抱いていた”日本社会が持つ大多数の人が取る画一的な行動を取るのが、あたかも正しい”といった固定観念に囚われなければ、私がしていたシンガポール生活を日本でもすることができる気がする。現に日本で独自の生活スタイルを築いて自分がしたい仕事をし、満ち足りた生活をしている日本人が身近にいるではないか。その”人それぞれ感”を今後も保ち続けようと思ったら、そういう価値観の人と多く付き合うといいのかもしれない。

(ある日のシンガポールの電車。インド系シンガポール人の結婚式か何かに向かわれていたよう。この人目を引く服装にも周りの人は特に気にしていない)

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日本に戻ったら視野が急速に狭くなって、シンガポールで身に着いた新たな価値観や柔軟性が失われるのではないかと心配していたが、そうでもなさそうだと思った。シンガポールでえらい目にあったり貴重な体験を通して身に着いていったことが、そんな早々には失われない。そんなことを考えていると、中国語の先生から「あんたのLINEのIDは何だ?」とWhatsAppでメールがきた。あ、すみません。日本ではLINEが主流だからLINEのID送りますと言っておきながら、すっかり忘れていました。ほらね、きっとこうやって中華圏を中心とする友達が、引き続き私の日本の生活にもグイグイ入ってきてくれて、きっと日本にいて視野が狭くなるかも?という心配はいらない。距離が離れても、自分がどれだけ海外や異国にいる人を近くに感じられるかだけの問題だと思うから。

(近所でなんか面白い結婚式の撮影をされていました)

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