シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

本帰国前の日本で感じる疎外感

この時期日本へのフライトは恐ろしく高く、しょうがなく我々はまだリーズナブルだった中国南方航空で広州経由で日本へ一時帰国をする。そして旦那の新天地の住まいを探す。中国語を聞いたり使う機会があってよかったが、個人的には二度とこのエアラインは使わない。小さめの機内の後ろ二か所しかトイレがなく、ひっきりなしに列ができて用を足すのも一苦労だった。人数に対するトイレの数の問題か、CAがサーブをするタイミングや時間がかかりすぎたのか分からないが、同じ以前乗ったXiamen Airlineでは今回のように感じなかった。

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シンガポールから広州に着き、3時間休憩して羽田へ行く。

(マクドナルドも漢字表記・・・読み方は「Màidāngláo」らしい)

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羽田に着いた時、何かきれいでちゃんとした場所だなぁと思った。飛行機が着いた場所から空港までのバスの運転も安全で丁寧。(シンガポールのバスも見習ってほしい)空港の建物の中も、電車のプラットフォームも車内も何もかもがきれいに整備されていた。シンガポールのように車内にある駅を表示する電光掲示板が壊れて、気づいたら訳の分からないところまで来ていたり、エスカレーターがそこかしこで壊れて止まっているということもない。ところで外の気温はシンガポールの33℃などよりは断然涼しいのだが、店内に入るとすごく暑く感じる。それはシンガポールの室内はどこもエアコン20℃くらいで冷え冷えのため、どうやら我々の皮膚はシンガポール仕様になってしまったらしい。店内だと暑くて暑くてしょうがない!

日本に帰ってきて嬉しいのは、食だった。何を食べてもおいしくて安く感じる。また食べ物の種類が豊富。シンガポールにいると寿司、ラーメン、オムライス、唐揚げ、間違ったたこ焼き等、ベタな日本食(そんなものばっかり日本人は毎日食べていない)が多い。普通の家庭料理をなかなか食べられない。一日目は夜にホテルの近くになか卯を見つけて、感動して親子丼を食べた。二日目の昼は大変見た目も美しい和食の駅弁を食べ、夜はチクワ天温玉冷やしうどんとカツオのたたきを食べた。花粉症でえらい目に合っていることを除けば大満足だった。

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ただ私はなぜか自分の国に帰って来たのに、なんだか自分の国じゃないように感じた。みなきちんとした服装をしてきびきびと動き回り、礼儀正しく丁寧な日本語で対応してくれた。入ったカフェでは隣の男女がものすごい早さの日本語で話している。旦那は仕事のメールの処理に夢中になっている。『なんか疎外感を感じる・・・』ここが私にとっては何のゆかりもない土地で、さらに関西出身の私にとっては日本国には帰ってきてもここで私を迎え入れてくれるものは何もなかった。標準語、知らない土地、見知らぬ人達・・・。英語も中国語も耳に入らないし、サリーを着たインド人も中華系の店の看板も見ない。何一つ今のシンガポール生活で慣れ親しんだものもなければ、元々自分がシンガポールに来る前に住んでいた場所で慣れ親しんでいたものもなかった。

(こういうのを色んな国のチャイナタウンで見ては、ホッとした)

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自分のアイデンティティをまた失うと思った。シンガポールから去る時点でシンガポールでできた友人や仕事、自分の居場所を失って、そしてこのまま日本の見知らぬ土地で生活を始めたら私は何も取り戻せない。何かをずっと失い続けることになり、多分次こそ病気になると思う。今回ほんのり出した結論はこれだった。まずは自分の出身地へ帰り、自分を待ってくれている友達に会うこと。これで『あぁ、帰って来たんだ。しかも私には帰りを待って迎えてくれる人がいるんだ』と思える。そして関西圏(この言語が私にとっては重要なのだ)の自然の多い田舎である程度まとまった期間、何かで体を動かして何も考えずに過ごしたい。シンガポールに引っ越した時もそうだったけれど、まず自分を癒さなければならない。自分が癒されていない状態で我慢をしていると途中で爆発し、結局周り(私の場合は旦那だった)がえらい目に合うことになる。それにシンガポールのスローさに慣れ自分もまた好き勝手に自由に過ごしていた分、元々いたスピードの速いきちきちした日本社会にすぐには溶け込めそうにない。そういう世界から隔離されたところで、しばらく疲れを癒す必要がある。

海外から本帰国した人は、どういう風に逆カルチャーショックみたいなものを乗り越えて行くんだろう。そういえば異文化カウンセリングサービスがスカイプでも受けられると前に見た。ショックをうける前に使ってみようかなと思ってやめた。なぜならどうやって乗り越えればいいか自分がよく知っているはずだから。日本からシンガポールへ引っ越した時に自分がどうカルチャーショックを乗り越えたり、どう新しい生活を作っていったかを思い出せばいいだけだった。今はそれに加えて、注意点みたいなものも分かっていることだし・・・。

やはりまず自分を癒すこと。そして健康を取り戻すこと。その後のことは、またその時に考えることにするか。