シンガポールにいるうちに🌴

2015年8月~2018年4月 大好きな東南アジア生活の記録

中国人女子と日本人女子の言語交換の背景にある本当の意味

今日も中国人女子が中国語で一体何を言っているのか、99%分からないままNYとシンガポール間で中国語と日本語の言語交換をする。しかし今日一つ分かったのは、我々は立場は違えど異国に暮らすもの同士、その寂しさみたいなものを分かりあえるということだった。そして中国の文化に似た日本人の私と話すことで、彼女にとってはその寂しさを少しは紛らわせることができているのかもしれないと思ったことだった。

それは何かの話から彼女が「你在新加坡你想家吗?(シンガポールにいて、故郷が恋しくないですか)」と聞いてきたことだった。故郷が恋しいは”想家”というのか。なるほど、”家を想う”か。「我想家(恋しいです)。你呢?(あなたは?)」どうやら昨日は、中国では旧正月の元旦から数えて15日目の「元宵節」と呼ばれる日で、汤圆(私がこないだ自分で煮て食べたRice ball)を食べて祝う習慣があるらしかった。彼女も汤圆を昨日食べて故郷を想い、少しホームシックになっていたよう。旧正月も彼女は大学院の授業があるため中国には帰らなかったと言っていたし、今回来たアメリカが彼女にとっては初めての海外らしく、異国で暮らすことの寂しさはとても理解できた。

(これ、汤圆

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加えて彼女は中国人とはつるんでいないと前に言っていた。いつもアメリカ人やインド人やヨーロッピアンなどとつるんでいるようで、それだとさぞ疲れるだろう・・・。ずっと英語を話さなければならないし、文化も違うし、食べ物の嗜好も違う。私もシンガポールで日本人の知り合いはほぼいないが、旦那が日本人なので言語も文化も同じで日本食を一緒に食べられる。中国語を理解できていないくても、もしかしたら私が数少ない彼女が中国語を話せる相手だったのかもしれない。それにたまに彼女が英語で説明できない時に、中国語をタイプしてもらえればお互い意思疎通が図れることがあった。こういうことは、漢字圏の出身同士でないとできない。

他にも今日なぜか「四字成语」の話にもなった。「こういうのを言うのよ。恶作剧。沉鱼落雁。三人成虎」ちょっとどれも意味が分からないが、四字熟語のことかな?と思い「一期一会」を送ってみたら「あぁ!これ知ってる!日本から中国にきて定着しているのよ!こういう文化がアメリカにいる人たちにはないのよ!」と安堵していた。ことわざはあっても、四字熟語は英語には確かになさそう。(知りませんけど・・・)

結局一時間半くらい話し(ほとんど英語で)、彼女がルームメイトに呼ばれてお開きになった。いつも私は不思議に思っていた。私はほとんど日本語を彼女に教えておらず、また私も彼女の中国語が全然聞き取れないので言語交換になっていない。にも関わらず、彼女は私と言語交換という名目で、週一回中国語の練習に付き合ってくれていた。それは英語であっても、お互い似た者同士で話すのが面白いからと前に言ってはいたが、中国と日本は文化が非常に似ているため、慣れないアメリカ生活の中で私と話す少しの時間がどこか彼女をほっとさせるのかもしれない。

『言語交換になっていなくても、私が中国語を聞き取れなくてもいいんだ』と今日気づいた。単に少しの中国語を話したり、お互い漢字でコミュニケーションを取ったりするだけで、我々の言語交換は成り立っているのだ。目的が言語を純粋に交換するというのではなく、言語を通じて異国に住む漢字圏の出身同士が交流し、誰かと繋がっていることを確認してお互い安心しているのかもしれない。

『あぁ、もし私が中国語をもっと聞き取れて話すことができたら、彼女の役に立てるのかな・・・』彼女は中国人とはつるんでいないとちょっと誇らしげに言っていたが、つるんだらいいと思う。私もアメリカに住んだ時、せっかくアメリカにいて英語を勉強しに来ているのだから、日本人とは一切つるまないぞ!と思っていたが、英会話の先生に「そんなことせんでもいい。母語同士で話せる人は、異国生活の始めは必要だ」と言われてその通りだと今は思う。アメリカと日本だと食も文化もかなり違って、あの時私はすごく疲れた。英語が始めは全く聞き取れなかったから同僚と意思疎通が取れなかったし、車をずっと運転せねばならなかったし、肉肉しい食べ物は口に合わなかったし・・・。彼女も中国人と中華を食べて白酒(中国のめっちゃアルコール度数の高い酒)を飲み散らかして、愚痴を言えばいいのだ!

なんだか私も急激に日本が恋しくなってしまった。早く日本で飲み友達と日本酒を飲み散らかしたいな・・・。