シンガポールにいるうちに🌴

2015年8月~2018年4月 大好きな東南アジア生活の記録

異国に住み、色々な境があいまいになることについて

今回ペナンに来て気づいたことがあった。それはもう東南アジアや南アジアのどの国へ行っても、なんだか異国に来たという感じが昔ほどしなくなってしまった。シンガポールに住んでいるおかげでマレーシアで言えば、目に映る人(マレー系とインド系の人がいつもより多い)も、言語(マレー語、英語、中国語。いつもと同じ)も、食べ物も普段シンガポールで日常的に触れているものとさほど変わらない。そしてシンガポールでしているように中国語を耳にしたり、中国語の看板を見ると安心した。これは中国や台湾へ行った時に、大きな意味で日本と人や文化がそう変わらないためインドやネパールへ行った時に感じた異国感がなかったのに似ていた。そしてそれがマレーシア、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオスなどの東南アジア諸国に対しても、同じように感じるようになった。

f:id:Nisshi:20171223204609j:plain

多分、東南アジアへ行きすぎた。そしてシンガポールという異国が自分の日常になったことで、日本にいた頃のような“日常”と“非日常”の境があいまいになり、異国=非日常ではなくなった。他にも色んなことの境があいまいになってきている。例えばウチとソト。外国人と接していると、日本人のいうウチの領域に入ってくるスピードがとても速い。そして自分もまたそれを受け入れたため、日本にいる時よりもウチとソトの線引きをあまりピシッとしなくなった。日本にいた時はソトの領域が6割としたら、今は4割くらいになった。次に仕事とプライベート。自分が日本語をうまく教えることの一環として自分も中国語クラスを受けたり、週末に自分のお気に入りのシンガポールを見つけてはライター業の記事にしたりと、稼いでいる額は少なくとも仕事とプライベートがごっちゃになった。そしてそれを楽しんでいる。それに今の生活をしている限り、生活の拠点をどこか一か所に決める必要もない。学校で教える時は別として、オンラインで教える日本語やライター業はネットさえあればどの国でもできた。場所を問わずシンガポールと同じ生活がマレーシアやタイでもできる。(残念ながらインドやネパールはネット状況が悪くて無理だったが)

f:id:Nisshi:20171223204654j:plain

この”異国=非日常”と感じなくなることの不利益は、非日常を感じることによって得られていたワクワク感を失うことだった。その一方で、自分が場所を問わずどこでも生きていけるようになる。何らかの事情で日本を出ないと行けなくなった時(それってどんな時だろう)や、日本で生活するほどの金を稼げなくなった場合に物価の安い国で暮らしていくこともできる。それに日本のとある小さな場所から自分は一生出られないなどと思っては、息が詰まる・・・。いざとなれば、違う国でも自分で何とかして食っていくことができると考えられれば、生きていくのが楽になる気がする。

自分の周りで、この”国を問わずどこでも生きていける人”を感じるのは中華圏の人が多かった。北京出身でシンガポールの永住権を持ち、香港で今暮らしている人。香港出身でオーストラリアの永住権を持ち、シンガポールで今暮らしている人。広東出身でアメリカへ移住した人。アメリカで生まれ、人生をマカオとアメリカの半々で過ごしている中華系アメリカ人など。こうした人たちには高い語学力やグローバルに通じるキャリアがあるのはもちろんだが、それよりも文化や習慣の違いに適応できる柔軟性や許容力があり、それが自国以外でも生きていくことを可能にしているのだと思う。またそうせざるを得ない理由もあるからなのだろうけど。ある人は中国は人口が多く競争が激しいことや大気汚染を始めとする環境の悪さなどが理由で、国を離れたと言っていた。

f:id:Nisshi:20171223204804j:plain

昨日ホーカーでHor funを待ちながらふと『もう一回くらい東南アジアで暮らしてもいいかな』と思った。今度はシンガポールではなく、ベトナムやマレーシアなどの東南アジア感をより感じられる国で。そろそろ日本に戻りたいとは思うものの、ずっとこの先も日本の中だけで生きていくのはツマラナイとも感じる。そして面白いことに気づく。私はアジア人なのでアジアの国々(少なくとも自分が旅した東アジア、東南アジア、南アジア。カザフスタンやキルギスなどの中央アジアは行ったことがないので分からない)なら何とかやっていける気がする。しかし例えばそれがオーストラリアやアメリカで長く住んでくださいと言われると、ちょっとしんどい・・・。日本と同じ先進国でインフラも整っているし生活面では快適なのになぜだろう。一つは食文化が自分には合わない(肉中心)ということもあるが、それだけではないような気がする。来週南インドでたっぷり考えてみることにしよう。

f:id:Nisshi:20171223205515j:plain