シンガポールにいるうちに🌴

2015年8月~2018年4月 大好きな東南アジア生活の記録

茶から飛び火した日本文化への興味。

去年はおいしい紅茶を飲み、それがどのようにして作られているのかを見るためにスリランカとダージリンへ行ったのだけれど、そこで新しい紅茶のおいしさや、手作業で行われる茶摘みの大変さ自然の恵みの大切さを知った。そして今年は中国茶に目覚め、茶をもっと理解しようと岡倉天心の「茶の本」を読んでいると、次は日本の茶道の奥深さに興味が飛び火している。

(なんだか無心で字を書きたくなり、毛筆セットを購入)

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今までの興味は『本物のおいしい茶を飲みたい、それがどのように作られているのかを知りたい』までだった。しかし茶の本を読んでいると、茶道はおいしさを味わうというものだけでも面倒な作法を練習するというものでもなく、ある種精神性を高める修行のようなものでもあり、茶室の造りも、飾ってある掛物も、花も、作法も、何もかもが巧妙に考えられてできているものだとを知った。

(無駄に筆の説明書を模写する。しかし何だか無心になれて落ち着く)

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茶室が狭いのはもてなす側と客人との心の距離を縮めやすいように。入り口を狭くすることで武士は刀を茶室の外に置かねばならず、またどのような身分の物でも平等に身を低くして中に入り、茶室の中では身分に関係なく茶を楽しむという考えがあったり。「和敬清寂」や「わび・さび」の精神など、知れば知るほど自分が茶道はおろか禅、わびさび、伝統工芸、その他華道、書道、歌舞伎、能、歴史など日本のことを何も知らないということに気づかされる。ひえぇー!!

(この外国人向けの茶道のドキュメンタリーは、非常に面白かった)

www.youtube.com

一方で、日本が好きだという外国人の気持ちが分かる気がした。この茶道のドキュメンタリーを見ていても感動したけれど、茶道を始めとする様々な歴史のあるユニークな伝統や文化は美しい。それに日本にはいつも自然がそこにある。歴史的建造物、食、年中行事などと自然との調和は人間らしい。「あぁ、自分は日本人でよかったなぁ」とシンガポールに来てから特に思う。きっとアメリカ人は「自分がアメリカ人でよかった」と、イギリス人は「自分がイギリス人でよかった」と思っているのだろうけど。

去年3カ月間アジア各国を旅したように、今度は日本を3カ月間くらい上から下まで旅したいと思った。自分が知らなかった日本の伝統や文化を、今シンガポールでコツコツ知る作業をしているが、こうして知ったことを今度は日本に行って自分がいつも色んな国を旅しながらするように、自分の目で見て本物を体験したい。このように日本に対して興味を持つことは、シンガポールに来る前にそうだったように、日本に戻って慌ただしく生活していると難しくなるんじゃないかと思う。日本のことを客観的な目で見てよく知ることも、シンガポールにいるうちにできることの一つかもしれない。