シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

シンガポールでプラナカン文化に魅せられて

ショップハウスが好きすぎて中に入りたくなり、Outramにあるショップハウスのツアーに参加することにした。この紫のショップハウスはNational University of Singaporeが買い取り管理しているもので、中はプラナカンのインテリアがきれいに残されており(いくつかはレプリカ)、プラナカンとは何かや昔のこの家の持ち主についてお話を聞くことができる。

f:id:Nisshi:20170815173149j:plain

このツアーは事前予約制で、babahouse@nus.edu.sg宛てにメールで予約が可能。ツアー開催日と時間は決まっており、ウェブサイト(NUS Baba House - Singapore Peranakan Architecture - VisitSingapore)で確認できる。参加者は観光客が主でヨーロッピアン、マレーシア人、多分インドネシア人?と私日本人などの約10人だった。

ガイドの方がショップハウスについて分かりやすく説明してくださる。このショップハウスは1895年に建てられたそうで、ウィーさん一家が住まれていたそうな。ウィーさん一家は船会社を経営し富をなしたが、初代ウィーさんもその息子もまたその息子も、30代や40代、20代などで若くして亡くなっており、富を家族で分かち合うことができなかったとか。

(”盛種”は漢字の通り、子孫が増え末永くこの家が繁栄しますようにとのこと)

f:id:Nisshi:20170815173253j:plain

ところでプラナカンとはマレー語で”Local bornという意味らしく、昔々マレーシア人と中国人やマレーシア人とインド人やマレーシア人とアラブ人などの組み合わせで国際結婚をし、生まれた子孫をプラナカンという。したがって中華系プラナカン、インド系プラナカンなどの種類があるが、中華系プラナカンが大多数を占めるとのこと。プラナカン文化の一つに「ニョニャ料理」があるけれど、ニョニャはプラナカンの女子のことを言うらしい。ババは男子を指す。

(よくショップハウスの上の方に漢字が書いてある。これは中国語の詩の一部だそう)

f:id:Nisshi:20170815173319j:plain

(確かに違うショップハウスにもありました)

f:id:Nisshi:20170815173519j:plain

このツアーは非常に楽しかった。まずショップハウスの中のインテリアが本当に美しい。(あぁ、写真を撮れなかったのは残念・・・)中華風のデザインなんだけれど、ところどころヨーロッパのデザインや家具を取り入れており、その融合が美しい。古さもモダンさも感じられる。それに正面から見るとコンパクトに見えるが、中に入ると奥行きがものすごくあり広い。これは税金がショップハウスの幅(?)の長さを基準とされていたため、幅は短く奥行きは広くしたことで節税していたとか。

(別のショップハウスですが、外から見ても奥行きが長い)

f:id:Nisshi:20170815173808j:plain

彼らはヨーロッパなどの新しい文化を積極的に取り入れたために、ショップハウスや食器なども美しいパステルカラーが使われている。壁に敷き詰められた色鮮やかな美しいタイルは、中国、ヨーロッパ、日本などの海外で作られたものだそうな。そして中国出身者の中でプラナカンが、ヨーロッパ諸国やマレーシアなどの海外企業といち早くビジネスを行っていたそうだ。ちなみにシンガポールのプラナカンは主にマラッカからやってきた方達らしい。

(別のお宅ですが、玄関先のタイルが美しい)

f:id:Nisshi:20170815173505j:plain

「ぜひプラナカン博物館やプラナカン料理を試してみてください。ラクサもプラナカン料理の一つです」プラナカン博物館は日本語のツアーがあるそうで、今度行ってみよう。

この辺りはショップハウスが多いので、ブラブラする。

(裕福さを示すために、より高く建物を建てようとしたらしい)

f:id:Nisshi:20170815173435j:plain

f:id:Nisshi:20170815173440j:plain

(壁にはたまに、昔のシンガポールの絵が描かれてある)

f:id:Nisshi:20170815173456j:plain

ショップハウスを見ながら『こんな美しいところに住めたら、毎日家に帰るのがもっと楽しくなるだろうな~』と思った。古いので、多分色んなところがよく壊れるだろうけど。

(道端で小さなテーブルでお茶飲んだり)

f:id:Nisshi:20170815173510j:plain

(このパステルカラーなんだけど、中華系の赤いぼんぼり?という組み合わせがなんか素敵)

f:id:Nisshi:20170815173523j:plain

プラナカン文化は、シンガポールで感じられる数少ない古さの一つかもしれない。モダンなシンガポールもいいけれど、昔のシンガポールを知るのも楽しく、今日話を聞きながらここに住んでいた人のことを想像するのはなかなか面白かった。それに新しいことを知るのはいつも新鮮で、知らなかったことを知ると次の疑問が沸く。「ショップハウスはきれい」で終わらず、なぜこういうデザインなのか、どんな人が住んでいて、どんなものを食べ、どのような暮らしをしていたのか・・・などの背景を知ると、見ている物の深みが増す。

なんだかビールを飲みながら、プラナカン料理が食べたくなってきた。前回行ったプラナカン料理屋はメニューに写真がなく、一体何の料理なのか訳が分からなくて撃沈したけれど、リベンジしてみようかな。