シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

日本で昔の自分を探す旅

気温がシンガポールと同じ夏の日本に帰ることにした。そして昔自分がよく行った場所やシンガポールへ来るまで住んでいた町を巡ることにした。

しかしまずは毎月飲んでいた元同期と酒を飲み交わしながら、100%の関西弁でペチャクチャ喋らねばならない。今も家では関西弁で話しているが、100%自分の方言で話すと標準語話者の旦那をビビらせるので、言葉やイントネーションを選んで話している。これはこれでちょっとしたストレスなのだ。この元同期とは出身地が近く、居酒屋で酒が進んだ拍子に仕事に関する暴言をお互いの方言で吐き合って以来、10年以上の付き合いになる。

そして古さを感じられる場所と言えば、京都。ここは大学の頃によく来た街で、三条大橋から鴨川を眺めながら「あぁ!!懐かしい!」と言いたい。そして自然や古いお寺を見てホッとしたい。昔は京都へ行っても河原町で買い物したり飲んだり、たまにベタなお寺を周るくらいだった。しかし今は古民家カフェでおいしい和食を食べたり、自然が多くて美しいお寺をゆっくり歩いたり、本物の和菓子を茶屋で食べたり(今日シンガポールで買った桜餅は残念な結果だった)、木屋町で飲んだりしたい。色々調べていると、苔寺という苔が大好きな私にはたまらないお寺を見つけた。しかし事前に参拝予約が往復はがきで必要らしく、今回は断念した。ここはスティーブジョブズもお忍びで訪れていたとか。

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Source: 京都 旅のしおり | 苔寺拝観 見学予約

そしてシンガポールへ来るまで住んでいた海辺の街へ行くことにした。今までにも一時帰国をした時にそこへ行ける機会はあった。しかしあえて行かないようにしていた。今はだいぶ記憶が薄れてきてしまったが、シンガポールに来て新しい生活に馴染めなかった時、自分が日本で当たり前のように手にしていた色んなものが惜しかった。仕事も一緒に働いていた上司や仲間も、好きで住んでいた海辺のマンションも、よく行った寿司屋も駅前のうどん屋も、海辺のスタバも・・・。しかし新しい土地へ来たのだから、昔の自分や昔持っていたものは一旦忘れて、新しい何かを今までの自分に積み重ねていくことにした。だから昔の生活を彷彿させる場所へ行くことで『シンガポールに来たせいで、色んなものを失った・・・』などとまた思いたくなかったので、行かなかった。

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しかしあれから約2年が経とうとしており、コツコツ(というかわりと大胆に?)新しいことにチャレンジし、シンガポールに来たことで日本の生活では得られなかった多くの物を得ることができた。それは3カ月間シンガポール周辺国を一人旅したことによる価値観の変化、色んな国のお友達、異文化と日本文化への興味、日本語を教えること、トラベルライターもどきになること等・・・。そしてもう自分が日本で手にしていたものを失ったことについて、何も思わなくなった。『あぁ、ああいう自分もいたなぁ。割とあれはあれで頑張っていたなぁ』と、まるで誰か別の人のことのように思えるようになった。だから今回昔自分が住んでいた場所へ行ってみようと思った。

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多分、昔自分がいた場所で自分の面影を探し『これでよかったよね』と昔の自分に問いたいのだと思う。そう問えるくらい、今の生活が自分なりに整ったということかもしれない。そうして自分で自分を認め、また先に進むために、今回自分が慣れ親しんだ場所へ一度戻りたかったのかなと思う。

しかしあまりにも自分の慣れ親しんだ場所の居心地がよすぎて、しばらくシンガポールに帰ってこないかもしれない。でもきっと日本に長くいたらいたで『早くシンガポールに戻りたい!』とか言うんだろうなぁ。