シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

他言語を学ぶのは、ダイエットに似ているかもしれない

「今、高山にいるんです」「高山?どこですか、それ?え?飛騨高山?!あぁ~!!岐阜ね」いつもテキサスとシンガポール間でしている中華系アメリカ人との日本語レッスンを、今日は日本とシンガポールでする。「ところで私の声はちゃんと聞こていますか?スタバに行ったんですが、携帯がwifiに繋がらなくて・・・」「たまに音声が切れますが、今のところ大丈夫ですよ」「実は今、川にいるんです。私は気持ちよくていいのですが」よく分からないが、公共のインターネット(?)に繋いでいるらしい。日本では今は観光地だと外でもネットが繋がるのか・・・。知らなかった。

画面越しでも彼が今日は非常にリラックスしており、生き生きしているのが見て取れた。いつもは仕事が終わったアメリカ時間の20時からレッスンをしていたので、さぞ疲れたことだろう。ペラペラ自分の行った場所やあった出来事を話す訳ではないが、いつもよりテンションが高めで、彼の話す日本語の丁寧度は少し落ちていた。しかしそういう時があってもいいじゃないか。と思い、今日は日本語を正すのは必要最小限にして、楽しく日本での出来事を話してもらうことにした。

「どんな楽しいことや面白いことがありましたか?」「まずは日本語がまだまだだと思いました。敬語とか。知らない単語もたくさんありました。やはり住んでみないと分からないことがたくさんあります」約1カ月も滞在するのだから、”住む”はある意味正しい表現かもしれない。”暮らすように旅する”か。「この後、白川にも行きます」白川は、私も行ってみたい田舎として彼に勧めた場所だった。羨ましい。

shirakawa-go.org

「ところで来週関西に行くかもしれません。どこかお勧めはありますか?大阪?」「大阪は食い倒れの街と呼ばれています。道頓堀に行くといいです。あと大阪城とか」「関西弁と標準語はどう違いますか?」「イントネーションが大きく違います。(と関西弁で話す)わかりますか?」「あぁなるほど。先生は標準語を話すのは大変ですか?いつから話せるようになったんですか?」「大変です・・・日本のテレビやラジオで小さい頃から標準語が流れているので、中国のように標準語をわざわざ勉強するようなことはなく、話そうと思えばすぐに話せますよ」まぁ東京の人が私の標準語を聞いたら、一発で関西出身とわかるだろうけど。

(あぁ本物のたこ焼きを食べたい)

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Source: http://puti-chiebukuro.com/1002.html

他にも駅の構内が複雑で30分くらいぐるぐるさまよったリ、同じ名前の駅が近くに2つあって困ったり(路線が違うんだろうな)、ケンタッキーで注文する時にメニューは読めても日本語の発音がわからなかったりと、色々困ったことも含めて楽しんでいるようだ。「ではまた来週!」「失礼します」「!!」丁寧な日本語をだんだん使えてきた。しかし旅行中も日本語のレッスンを受けるなんて、熱心だなぁ。

彼はとてもいい経験を自ら選んでしていると思う。将来日本で働くためにと、丁寧な日本語を今年3月末から週に2回学んできた。そして3カ月経って少し自信がついたところで実際に日本へ行き、一人であちこち旅しながら日本人と話したり、きっと私がシンガポールでもなったように『???』となりながら、日本で暮らすことの疑似体験をしている。私は『彼は本当に近い将来、日本で暮らすことになるだろうな』と思う。日本語や日本文化を学ぶ熱意に加えて、行動力がとてもある。

他言語を学ぶのはダイエットに似ているかもしれない。痩せるための目標がしっかりあると達成できる。ウェディングドレスを着るためにダイエットをしていた時は、アメリカ出張へ行ってもいつも食べていた10オンスのステーキを食べなかった。そして見事に減量に成功した。しかし今は痩せなければと思っても体重計にすら乗らなくなったのは、痩せるクリアな目標がなくなったからだ。日本語レッスンの生徒さんにも学ぶ熱心さにレベルがあり(また私のレッスンのスキルもあるのだろうけど)『ちょっと趣味で・・・』と始めた方は途中で消えることが多い。『日本に住んでみたい!』『日本で働きたい!』という夢がある生徒さんは長く残っている。それくらい他言語を学ぶのは大変であり、モチベーションの維持がとても重要になってくるのだ。そして”好き”でないと続かない。

日本に帰ったら今度は文化や言語の違いで、日本で暮らすのに大変な思いをしている人達の役に立ちたいなぁ思う。それは私がシンガポールに適応するまでに経験してきたことであり、環境は違っても同じように異国で暮らす人の大変さや辛さなどは理解できる。言語や文化が違っても人間という生き物の性質上、みな異国で感じる孤独や焦りなどに大きな違いはないはずだ。夢に向かって頑張っている生徒さんを見て、自分も頑張らないと!と今日も思う。

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