シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

イマイチな先生と良い先生に同時に出会う不思議

英会話のレッスンをさぼっていたら英語が変になってきたので、またオンライン英会話を再開する。10年以上も英語を勉強しているのにちっとも定着せず、少し使わないとすぐに使えなくなる・・・。しかも今日本語を教えている生徒の半分はビギナーなので、日本語の文法を英語で分かりやすく説明できなければならないし、うち一人は40代のビジネスマンなので丁寧な表現を使わなければ失礼にあたる。

今日は2人の新しい先生の英会話レッスンを受け、自分も日本語を人に教える立場として色んな気づきがあったので備忘録的にここに残す。

①イマイチな先生

この先生とのレッスンから英会話としては何も学ぶことはなかったが、”人に教えることの姿勢”について、色んなことを肝に銘じることができた。例えばこのようなこと。

1) 生徒にレッスンの内容を選ばせること

私はある教材を使うことをリクエストしていたが、全部世間話で終わった。いつ気づくか観察していたが、とうとう気づかなかった。私は生徒のリクエストをきちんと確認し、もし言わなかったとしたらそれを読み取って、生徒のニーズに合ったレッスンをするようにするが、相手に選択させることは非常に重要だと感じた。

2) 自分の話したいことばかり聞かない

「シンガポールはどこがお勧め」とか「日本で仕事を見つけるのは難しい?」とか私には関係ないし、会話が簡単すぎて練習にならない・・・。聞いてきた全ての質問に対して思うが、人による。その人が何に興味があるのかによって、シンガポールの中でも勧める場所が異なる。その人の能力によって、仕事が日本で見つかるかどうかが決まる。

『自分もきちんと相手の興味のあることを選んで、話す練習をできているか』と問い直すいい機会になった。相手に話させても、それを相手が話したいと思っていなければレッスンは楽しくない。そしてモチベーションが下がる。

3) 個人的すぎることを聞かない

「いつ日本に戻るの?戻っても日本語を教えるの?」しらんがな(笑)どこかのおせっかいな近所のおばちゃんと話しているみたいだった。

これは特に自分も気をつけないとと思った。生徒から話さない限り政治や歴史に関するセンシティブな話題は避けるが、それ以外の話題でも相手が不愉快に思うかもしれないラインが、教師側と生徒側で違うこともあるかもしれない。

4) きちんと間違いを指摘し、教えること

間違いをきちんと聞き取りそれを指摘し、正しく使えるようにさせるのが教師の本来の仕事なのだ。これができないと教師は単に英語でペラペラしゃべっているだけで、授業をそもそも受ける意味がなくなってしまう。

5) 一方通行のコミュニケーションにならないようにすること

今回教師と私で半分づつくらいは話していただろうが、何だか意味のない質問をたくさんされて話させられたという感じだった。コミュニケーションは双方で成り立つものであり、特に教師はいい質問をし生徒の話を引き出し、話を聞かなければならないと深く感じた。

②良い先生

私はめったに先生を評価しないが(めんどくさいので)、今回は同じ教える仕事をしている身としてひどいと感じたので、直球の私は思った通りに評価をした。(レアジョブには教師の評価機能がある)するとあまりにも悪い評価の場合は代替え授業をくれるようで、さっそく違う先生を受けてみたところこの先生が素晴らしかった!

フィリピン人ではなくて純粋なイギリス人。香港で10年ベルリッツで勤めていたという。シンガポールでベルリッツに通ったらどれだけ金がかかるだろう。私はラッキーだった。「少しイマイチな先生に当たってしまいまして・・・」「それは残念です。どのような点がイマイチだったのか、お聞きしてもよろしいですか?」

さすがイギリス人だけありとても丁寧な英語を使っているので、こちらも丁寧な英語を使う練習になる。(あとイギリス英語を聞き取る練習にも)「上級の生徒は教師側も教えることが難しいのです。フリーコンバセーションは効果的ですが、生徒のレベルに合った話題を選び表現を教えられなければなりません。でないと、生徒は何も学ぶことがなくなります。またレアジョブの教材が生徒にフィットしなければ、教師が適切な教材を準備することも必要です。生徒はお金を払っており、教案を考えるのは教師の仕事ですから」私が今まで取っていた先生は私にレッスン内容を決めさせたので、それも面倒だった。生徒は先生に効果的な学習方法を提案してほしいのだ。私は日本語を教える時は生徒にリクエストがあるかを聞き、なければ生徒のニーズに合いそうなものを考えては試し、違うと思えばまた考えては試していた。なのでこの先生の教える姿勢に強く共感し、信頼できると感じた。また毎日15分でも30分でもいいから、さっと読める短い記事に目を通し、わからない単語や表現を調べることをお勧めされた。「少しでいいですので、毎日することをお勧めします。ゼロよりましですから」

この先生はJimさんと言う。実は今日夜にするはずだったトルコ人のおじさまとの日本語レッスンが急なミーティングでキャンセルになったおかげで、Jimさんのレッスンを受けることができた。しかもいつも先生を探すのにあれやこれやと悩んで選んでいたが、Jimさんはなんか適当に勘で選んだ。結果よい先生に巡り合え、これもまた不思議な出来事だった。

良い先生というのは、やはりレッスンは生徒のためのものであるということを自覚し、教えるということをきちんとプロフェッショナルにできること、生徒が進む道が分からなければ導いてあげることができることが大事なのだと思った。そして何より大事なのは、先生が生徒と一個人として信頼関係を築くことができるかどうかだと思う。その信頼関係が何で築かれるのかというと、相手を思う姿勢とスキルの両方なのではないか。

今朝ケルビンの紹介で新たに生徒に加わったシンガポール女子に日本語レッスンをしたが、今回この両方の先生から学んだことをきちんと自分はできていたのか、また他の生徒さん達に対してもいつもきちんとできているか、考え直す非常によい出来事だった。そして今後も今日自分が感じたことを肝に銘じておくよう、生徒さんとのレッスン履歴ファイル(生徒との会話、教えたこと、思ったこと、次の改善点を全部記録している)の1ページ目にマジックで大きく留意点を書いておいた。