シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

5/13(土)マナリ最後の一日

マナリの最終日はのんびりOld Manali付近を散策することにした。ところで朝食にIndian teaかマサラティーかと聞かれ、Indian teaを頼んだらとてもおいしかった。Indian teaにはチャイにジンジャーとカルダモンが入っており、スパイスが効いていて味が深い。また新しい好きなものを見つけた。シンガポールのリトルインディアで飲めるか、探してみよう。

(少し上からの景色。この橋を渡り、マナスル川を越えるとOld Manali)

f:id:Nisshi:20170513232236j:plain

まずNature parkへ行く。

f:id:Nisshi:20170513232310j:plain

入場料を払おうにも人がいないので、ただで入る。

f:id:Nisshi:20170513232342j:plain

背の高い木々が並んでおり、非常に気持ちがいい。また静かで鳥の鳴き声と近くの川のせせらぎが聞こえる。インドに来て思うけれど、自分が自然を欲していたのだと気づく。シンガポールにいると部分的には自然保護区のようなところはあっても、インドや日本のようなまとまった大きな自然がない。ずっとコンクリートジャングルの中で生活していると疲れる。

f:id:Nisshi:20170513232438j:plain

今日は土曜日のはずだけれど(私にはもはや曜日の感覚がない)、学校のピクニックか何かをしていた。子供が私に気づき、手を振ってくれる。

f:id:Nisshi:20170513232504j:plain

そしていつも通り橋を越えて、Old Manaliへ行く。

f:id:Nisshi:20170513232536j:plain

晴れの日のこの景色をカメラに収めようと、車に轢かれかけながら必死にシャッターをきる。

f:id:Nisshi:20170513232620j:plain

橋を越えて少し歩くと、いつも声を掛けてくる兄ちゃんがいた。「こんにちは、昨日君を探したけど見なかったよ」カフェの奥を見ると、川辺で涼しそう。「ダイジョブ、タカクナイネ(ここは日本語だった)」どの店も恐ろしく安いのでもはや値段は関係ないが、景色がよさそうなので入ることにした。スイカジュースを飲みながら涼んでいると、ちょこちょこ兄ちゃんが話しかけてくる。「日本語をいくつか知ってる。”アタマオカシイ””ヤスイ””タカクナイ”」誰だ、頭おかしいとか教えた日本人は。「アタマオカシイの意味知ってますか?」「クレイジーでしょ?」よかった、知ってて・・・。この兄ちゃんは32歳で少しチャラく見えるが、英語、ヒンディー、ローカル言語2種類、アラビア語、イタリア語など6か国語くらい話すそう。すごい。「ところで、”タカクナイ”と日本人に声を掛けるより、まず”コンニチハ”と言って”ケシキ イイデス”と言った方がいい」現に私は景色がよさそうで入った。メモにケシキイイデスをローマ字で、合わせて英語の意味を書いて渡した。兄ちゃんはケシキイイデスを繰り返して練習していた。代わりにヒンディー語をいくつか教えてもらったが、聞きなれない言語なので一瞬で忘れた。

50ルピーなのだが細かいのがなかったので100ルピーを渡したら、お釣りがないという。人のよさそうなおやじさんが「後でなんか買って、お金が崩れたら払ってくれたらいいから」と言って、つけにしてくれた。しかし私はなんだか落ち着かず(こういうところが、私は日本人だなぁと思う)すぐに崩して払いに行くと「そんなに早く来てくれなくても大丈夫ですよ」と少し驚かれた。

f:id:Nisshi:20170513232646j:plain

さて、あとは焼きとうもろこしを食べたいので、とりあえず兄ちゃんが勧めていたHadi templeを目指す。道がよく分からないが、あの階段を上がって左だというのでその通りに行く。するとインド人のおじさんが突然iPadを持って追いかけてくる。「すみません、写真を一緒に撮ってもらえませんか」またかいな・・・。彼のシャッターを押すタイミングが悪く私の顔が変になったので、ちゃっかりもう一度やり直しさせた。

そうこうしていると、寺が見えてきた。これはヒンズー教の寺で、中に入るために長蛇の列ができていた。おとつい行ったManu templeは入れたが、多分この寺は異教徒は中に入れないんじゃないかと思った。昔ネパールでヒンズー教の寺に異教徒は入れないと聞いたことがあり、そういう雰囲気がした。

f:id:Nisshi:20170513232717j:plain

f:id:Nisshi:20170513232733j:plain

f:id:Nisshi:20170513232818j:plain

寺の周りには日本の出店のようなものが出ている。

f:id:Nisshi:20170513232849j:plain

私はここのトウモロコシを買った。(30ルピー)「写真撮ってもいいですか?」「それだったら50ルピー払って」「いいじゃない、お宅からトウモロコシ買ったんだから」と言って、勝手に撮る。この屋台の後ろの石に腰掛けて、トウモロコシをほうばる。至って普通のトウモロコシだった。

f:id:Nisshi:20170513232906j:plain

道行く人がなんかおいしそうなものを食べていたので、私も同じものを食べる。ベビースターラーメンのようなお菓子にスパイスをまぜてくれる。チリやオニオンも入れることができるが、どちらも嫌いなので断った。これで50ルピー。

f:id:Nisshi:20170513232931j:plain

f:id:Nisshi:20170513232942j:plain

ベビースターラーメンを食べながら、みんながこぞって食べている芋のようなものを観察する。説明しずらいのだけれど、中身が空洞のスナックが赤い網の中に大量にあり、それに穴をあけて茹でて潰したジャガイモを入れる。そして何かのスープにつけたものを、お客さんに何個も渡している。お客さんは小さな皿を渡され、そこに次々とこのスープにつけたスナックが乗せられる。最後にスープだけを皿に入れられて飲み、きっと食べた分だけお金を払っていた。興味があったけれど、ちょっとこれはお腹を壊しそうだったのでやめておいた。

f:id:Nisshi:20170513233020j:plain

人の多い観光地にはウサギをもった人がおり、記念撮影をしてお金を稼いでいるよう。このうさぎは結構大きくて、毛がふわふわしている。インド人は本当に写真を撮るのが好きなようだ。

f:id:Nisshi:20170513233031j:plain

疲れてきたので、一旦ホテルに戻ることにした。

(あ、また野良牛がネパールで見たように店に入ろうとしている)

f:id:Nisshi:20170513233058j:plain

途中ロシア人の女子と道が同じになり、世間話をしながらホテルに帰る。彼女は5年くらいインドに住んでいるらしく、ナターシャさんという。「結婚して旦那がモスクワに行くので、私もそこに移るの」「ご結婚おめでとうございます!」「結婚したの3年前だけどね」なんだ、最近かと思った・・・。「私のホテルはここなんで、では」「また会いましょう」

マナリは昼をまわると車が多く、また天気が崩れることが多かった。今日もホテルで休んでいるとシンガポール並みの大きな雷が鳴り、窓ガラスがジリジリと揺れていた。17:30をまわったので、最後に何度も通ったネパール人のいる料理屋へいくことにした。店に行く途中にインド女子に声をかけられる。「すみません、一緒に写真を撮ってもらえませんか」また?

このカフェはPeople Art Cafe(https://www.facebook.com/PeopleArtCafe/?rf=141529702644070)といって、少し坂の上にある。「こんにちは!」といつもいる店員さんに言うと「ラムロ ツァ?」と聞かれ「ラムロ ツァ(いいです)」と答えておいた。これがどういう意味の会話かは、厳密にはよく分からない。

f:id:Nisshi:20170513233147j:plain

お腹がそんなに空いていないので、野菜のトゥクパを頼む。パクチーが乗っておりおいしいし、薄味で口に合う。野菜も多い。「デレミトツァ(とてもおいしいです)ところでネパールのどちら出身なんです?」この人はこないだ話したネパール人とは別の人。「ポカラだよ」「おおお!いい所ですね」その後、いつも話しかけてくれた人懐こい兄ちゃんを探すが、見当たらない。今日で最後なので会いたかったのだが、残念だった。「ビルディノス(会計お願いします)」知っているネパール語を最大限使う。するといつもの兄ちゃんが来た!「ナマステ~」「ナマステ!お会いできてよかったです!実は明日の朝ここを経つので」「ハジュール」なんか手を胸に当てながらハジュールと言っている。ハジュールは何か丁寧な表現だった気がするが、何だったのか忘れてしまった。とにかく最後に会えてよかった。

f:id:Nisshi:20170513233209j:plain

いつもなら裏道からショートカットをしてホテルに戻るのだが、せっかくなのでもと来た道を戻ることにした。すると昼間に熱心に話かけてきた兄ちゃんがまたいた。「君と話したいんだ。何も売りつけないから」18:30になっていた。「暗くなる前にホテルに戻りたいんですよ」「まだ時間がある、さぁどうぞ」その熱意にちょっと根負けして、とりあえず店の中に入る。彼はこの店の外でカシミールスカーフや絨毯を売っており、店内では別の兄ちゃんが楽器を売っていた。

私と話したいと言う割に、仲良しの日本人女性について熱く語ってくる。「彼女とは家族同士のような付き合いで、本当によくしてもらっているんだ。僕のカシミールの実家にも泊まったりして、来月にマナリに来るからデリーまで迎えに行くんだよ」そうですか。私には関係ないので、そろそろ暗くなってきたことだしおいとましようとする。「金のためじゃないんだ。金はみんなもってる。その量は多かったり、少なかったり。でも僕は金よりも人との良い関係を大切にしたいんだ。だから君と友達になりたい。僕は日本に住むのが夢なんだ」「どうして日本なんですか?他にもたくさん国はありますよ」理由はクリーンだからとのこと。人の考えは色々なので私は何もジャッジしないが、クリーンな国は日本以外にもたくさんある。「そろそろ暗くなってきたので、帰ります。さよなら」

f:id:Nisshi:20170513233237j:plain

”仲良くなりたい”と言ってもらえるのは嬉しいが、仲良くなるというのは自然とそうなるものであって、突然出会ったよく分からない人と頑張って仲良くなるものではない。また人と人との友情や信頼関係は、損得勘定があるとうまく築くことはできない。彼は私個人に興味があるのではなく日本人に近寄りたかっただけであり、悪気はないのだろうけどストレートに言うと、日本に行くために私を利用したかっただけなのが見え見えだった。撮った写真を送ってくれと連絡先を渡されたが、こういうところは私はドライなので送らない。人との美しい関係を大切にしたいのであれば、何を”美しい関係”と言うのかを彼自身が学ばなければならない。そう考えると、今まで色んな国で色んな人と親しくなれてきたことが、急に不思議に感じられた。それに一瞬しか話さなかったけれど連絡先を交換して、その後もちょこちょこ連絡を取り合う人もいる。やはり人と人が近しくなるのは、お互いに興味がなければできないことなのだと改めて思う。

『今回もいい旅だったな』と思う。それと同時に『私が今回マナリに来なければならなかった意味は、なんだったのだろう』と考える。もしダライラマの法話がマナリで開かれることがなければ、私はマナリを旅先には選ばなかった。結局ダライラマの法話はなくなってしまったが、それでもマナリに来たからには何か意味があるはず・・・などと考えながら、埃の舞う道を歩いてホテルに戻った。

(ほぼ毎日歩いたOld Manali。あぁ、明日はここを離れるのだ・・・)

f:id:Nisshi:20170513233117j:plain