シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

5/10(水)マナリのチベット仏教寺院とソランバレーの壮大さ

緊張からか疲れすぎからか、よく眠れなかったようで朝起きたら腰が痛んだ。それになぜか左手のひらになぞの切り傷が三か所できている・・・。朝は昨日ネパール人がやっているパン屋で買った大きなチョコクロワッサン(50ルピー)と薄いミルクティーをバルコニーで食べながら、景色をまた楽しんだ。今日の天気は午後13時以降が雨になっており、どうもマナリは昼から天気が崩れるよう。早めに外出して戻ってくることにした。

まずはダライラマの法話があるはずだったチベット仏教寺院へ行く。ホテルから下界に下りなければならず徒歩で20分弱くらいなのだけれど、道は狭くて車がひっきりなしに来るので危ない。しかしトゥクトゥクが見当たらないので、仕方なくタクシーを拾うことにした。「この寺に行きたいんですけど」「下に下って行ったらあるよ」「行ってもらえますか?」ノーノ―と断られた。これくらい歩くのが普通なのかもしれない。しょうがないので決死の思いで歩くことにした。すると突然ホテルの向かいの広場から、大きな牛二頭がこっちをめがけて走ってくるではないか!ひえぇー!!こんな牛に突っ込まれたら死ぬと思って慌ててよけると、牛は道路を勢いよく走っていった・・・。その後ろを牛の飼い主が慌てて追いかけている。これはマンガのワンシーンみたいだった。本当にインドは何が起こるか分からない。

(これはおとなしくいた時。この後、二頭が脱走した)

f:id:Nisshi:20170512001007j:plain

(道は非常に混んでおり、歩道が途中で消える。左側を歩くと後ろから轢かれるので、対向車線をわざと歩いた方が安全と気づく)

f:id:Nisshi:20170512001250j:plain

車をよけながら15分くらい歩いたところで、警備員か警察官っぽいおじちゃんに寺の場所を尋ねることにした。「上に登って左だ」というので引き返した。しかし左には何もないので、トウモロコシを買っている人に尋ねると下に下りた広場の近くと言う。もう一人女性の警察官っぽい人に尋ねると、やはり下に下りろと言う。(さっきのおじちゃんは知らないのに適当にいいやがったな)広場に出ると色々な店があり、人も車も多くてにぎわっていた。

f:id:Nisshi:20170512001531j:plain

f:id:Nisshi:20170512001933j:plain

何か道端でやっており、人だかりができている。ヒンディー語なので全く分からず、みんなが所々で笑うが私は笑えない。事の顛末を見守っていたのだが、終わりそうにないので道を急ぐ。

f:id:Nisshi:20170512002120j:plain

またもや警察官のような人に道を聞き、さらに下っていく。この辺で右に曲がるはずだが何が目印なのかわからないので、その辺のおじさんに聞く。「あっちです」と自信満々に言われたが、方向的に明らかに違う。ここでインド人は知らなくても知ってるふりをして、適当に言っていることに気づいた。困っていると、20代前半くらいの若い兄ちゃんが声を掛けてきた。「どうしました?」「この寺に行きたいんですが」「こっちです。案内しますよ。日本人ですか?」「はい」ちょっとこのままついていっても大丈夫なのか心配になった。「道を教えてくれれば、自分で行きますよ」「すぐそこですから。私が日本に行った時に、次は助けてください。ここです」探していた寺に着いたと共に、この若者を怪しんで申し訳なかったと思った。「ありがとうございました!」

f:id:Nisshi:20170512002516j:plain

寺の中ではチベット語の法話らしきものが聞こえる。中に入ると、たくさんの人が座りその法話を聞いていた。『あぁ、ダライラマが来ていたら、こんな感じで法話を聞いていたんだな』

f:id:Nisshi:20170512002618j:plain

そしてベンチに腰掛けて、しばし時に身をゆだねる。仏教の旗を地面に刺して掲げようとしていたり、寺から何かが出てきたり、みんな何かを必死に受け取ろうとしているのが見える。(経典かな?)そしてその経典らしきものでみんなの頭をポンと叩きながら歩いていく。

f:id:Nisshi:20170512003422j:plain

f:id:Nisshi:20170512003705j:plain

f:id:Nisshi:20170512004009j:plain

f:id:Nisshi:20170512010411j:plain

その一連の儀式のようなものが終わってから、お寺の中に入った。20ルピーをくるっと丸めて砂にプスッとさしてDonationし、お祈りをする。

f:id:Nisshi:20170515135452j:plain

f:id:Nisshi:20170512010648j:plain

外に出て寺の周りを時計回りに歩きながらマニ車を回していく。みんなの幸せを願う。

f:id:Nisshi:20170512010833j:plain

そしてベンチに座って、チベット語のマントラを遠くから聞く。チベットの美しい民族衣装を着た女の子が無邪気にスマートフォンで写真を撮っていた。高校生くらいだろうか。私はチベットから十分とは言えない防寒具だけで、凍傷になりながら2週間ほどかけてヒマラヤ山脈を越え、インドへ亡命したチベットの子供達のドキュメンタリーを見たことがあった。親は子供たちに十分な教育と良い暮らしをさせるめにインドへ送り出し、子供達も恐らく二度と親に会えないことを分かりながら故郷を後にする。彼女たちもそうしてマナリまでやってきたのだろうか・・・などと考えていると、なんだか涙が出てきそうになった。私は短期的にはあるけれど、永遠に日本以外の国で暮らしたい(もしくは暮らさざるを得ない)と思ったことは一度もない。自分の恵まれた環境に改めて感謝をして、寺を後にした。

f:id:Nisshi:20170512011049j:plain

f:id:Nisshi:20170512114527j:plain

日差しが強くて暑い。そろそろお昼ご飯を食べようと思い、“Japanese”と書いているこぎれいなレストランに入った。そしてチベットヌードルのチキンのトゥクパを頼む。ホテルには北インドのオイリーなカレーしかなく、それを昨日の夜食べたところすぐにお腹を下した。どうもオイリーな北インド料理が体質的に合わない。チベット料理は中華に似ているので味が優しく、ホッとする。ミネラルウオーター入れても200ルピーもしなかった。安い。

f:id:Nisshi:20170512114045j:plain

f:id:Nisshi:20170512115300j:plain

f:id:Nisshi:20170512114152j:plain

天気予報によるとそろそろ雨なのだが、ソランバレーという壮大な山が見えるところへ行くことにした。トゥクトゥクを見つけて値段を聞くと、片道400ルピーもするという。「本当ですか?高い」「この通り値段が決まっています(とPrice listを見せられる)ぼったくってませんよ。往復で800ルピーです」「Fixed priceなんですね。わかりました。お願いします」近くかと思っていたら30分くらいは走っており、そりゃ400ルピーいるわなと納得する。ぐんぐん山に登っていき、雪がかかった大きな山が見える。

f:id:Nisshi:20170512114708j:plain

f:id:Nisshi:20170512114743j:plain

しかし次第に雲が広がっていく。「着きました。ここです」「??どこに行けばいいんですか?」親切におじちゃんがトゥクトゥクから降りて、案内してくれた。壮大な山をバックにパラグライダーをするのが流行りのよう。しかし私は馬で山を登るアトラクションに興味がある。「だいたい何時くらいだったら晴れですか?」「朝がいいです。7時だとサンライズが見えます」それは早すぎる・・・。ちなみに馬に乗って山頂へ行くには片道30分くらいで、往復550ルピー。山頂にはお寺があり、また雪が積もっているそう。今日は曇っていて景色がよくないし、雪が積もっているようなところへ行く服装ではないので、明日出直すことにした。

f:id:Nisshi:20170512114819j:plain

f:id:Nisshi:20170512114902j:plain

帰り道は行きよりももっと山を攻めた。トゥクトゥクがこんなデコボコ道を走れる乗り物とは知らなかったが、激しい振動でトゥクトゥクの部品が一つ一つ取れていって、最後は全壊するんじゃないかと冷や冷やした。そして今まで乗った乗り物の中で、このトゥクトゥクの揺れが最もひどかった。「明日は何時がいいですか?」「9時でお願いします」メモに名前と電話番号を書いてもらう。この方はラジさんというそうで、50代前半くらいだろうか。往復800ルピーだけれど、右足が悪そうなのにも関わらずわざわざソランバレーを案内してくれたので900ルピーを払った。「ありがとうございました!また明日」

トゥクトゥクでホテルへ帰る途中に、ふと『今回のマナリが私の最後のインド旅行になるのではないか』と思った。多分東南アジアを旅しすぎたように、マナリも今まで行ったインドのどこそこに似ていると思いだしたからだと思う。まだデリー、アグラ、ジャイプールなどベタな北インド旅行はしていないが、その辺だと歳をとっても旅行できるような気がして行かなかった。“今しかできないことをする“という私のポリシー的に、そろそろインド旅行は卒業が近づいているのかもしれない。(というか、6回も来たら十分か・・・)