シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

    

寄せ書きを開くことができた、自分の進歩

ふと棚を見ると、日本で勤めていた会社を辞めた時に、みんなが書いてくれた寄せ書きを見つけた。引っ越しの荷物がまだきちんと片付いていなかった。なんだか懐かしくなって開いてみると、当時一緒に働いていたメンバーから色んなコメントが書かれていて興味深かった。なぜならそこに書かれていた私は、もはや今の私とは別人のようだったからだ。

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”男前”や”キレのいい”などの私の性格を表した形容詞と、”また酒を飲みましょう”が多かった。当時の私と言えば、ポジションが自分と同等以上であれば、自分が正しいと思うことをストレートに相手に発しバッサリ叩き切ったり、凡人の自分ができることは他の人もみなできて当然であり、なぜこんなこともできないのか?という恐ろしい雰囲気をまとって仕事をしていた。一方酒を大量に飲めたので、上司とよく飲みに行き、かわいがっていただいた。これを読み返した後『あぁ、もう自分はもはやこの当時の自分ではなくなったなぁ』と思った。

もちろん人はすぐに完全に変わることはないので、基本的な性質(多分ストレートさとか酒好きとか)は変わらないと思う。けれど以前のように、それが例え正論だったとしても、相手の気持ちを顧みずに打ちのめすような形で物事を進めたり(本当に申し訳ございませんでした・・・)、相手にも完璧を求めたりするようなことは、もうしないだろうなと思った。(第一自分が完璧じゃない)それはシンガポールに来てからの様々な出来事の中で、自分の視野の狭さ、考えの未熟さ、人と関わることの重要性などに気づいたからだった。

多分一番の大きな変化は、人の気持ちを理解できるようになったことや、他の人の役に立つことが嬉しいと思えるようになったことだろうか。自分が異国での生活で苦労した分、日本で暮らす外国人の大変さも想像できる。また今までは自分のキャリアのためだけに働いていたが、今は生徒さんに日本語を教えることが楽しいし、できるようになっていくのを見ると嬉しい。きっとこの寄せ書きを書いてくれた人にこれを話したら、今までのイメージとの違いにひっくり返ることだろう。

去年2月に南インドのアーユルベーダ病院で出会った素敵な日本人女性に、こう言われたのを思い出した。『新しい自分にならないと。過去は幸せにしてくれないわよ』確かにその通りだった。一旦過去の自分を忘れ、環境を変え、新しい人と出会い、色々なことを考え、新しいことにチャレンジした結果、新しい自分を発見し自分を肯定することができた。そして今は、その過去の自分も認めることができるようになったのだと思う。だから、この昔の自分を思い出させる寄せ書きを開くことができた。

この寄せ書きを開けた時、真ん中のメッセージをまだ開いて読んでいないことに気づいた。(説明しづらいのだけれど、一つ一つのメッセージが、閉じた四葉のクローバーの形をした紙の中に書かれていて、一つ一つ葉っぱを開いてみんなのメッセージを読むものだった)すると、それは最後に所属していた本部門長からのメッセージで、本物の四葉のクローバーが入っていた。

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当時の自分の未熟な行いを思い出して恥ずかしいと思うと同時に、なんだかほっこりした。この四葉のクローバーは、財布にお守りとして入れておくことにしよう。みなさん、本当にどうもありがとうございました。そしてもし会う機会があれば、当時の無礼を詫びます・・・。