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シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

無条件で温かく迎え入れてくれる人の大切さ

いつもお世話になっているチャイナタウンの手相占いのTeoさんへ、日本のお土産を持って行くことにした。「こんにちは~、これ日本のお土産です」「おぉ、ありがとう!ランチへ行きましょう」と、チャイナタウンのおいしい中華料理屋(https://www.facebook.com/Restaurant-Manchurian-974158339311813/)へ連れて行ってくれた。

「日本はどうでしたか?」「まだ寒かったです。夜は10度以下でした」「10度以下?!それは寒いね。シンガポールと日本の季節、どっちが好きですか?」「シンガポールです」と即答した。私は寒いのが好きではない。

ここのレストランは、北京ダックがおいしいとのことで、色んなものをまた食べきれないくらい昼から注文してくれた。北京ダック、焼き飯、ブラックペッパーチリ(レッドチリのコショウ版のカニ)、イカのカレースパイス焼き。恐らく客人をもてなす時の中国の文化からか、前回に夕食をごちそうになった時に食べきれないほど注文してくれたので、今回はお腹をペコペコに空かせていき全部平らげた!

こちら、絶品の北京ダック。

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焼き飯に焼きイカ。イカはほんのりついたカレースパイスがとても香ばしい。夜だったらビールを飲んでいるところだった。

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これはブラックペッパーチリで、すごくおいしかった。私はレッドチリは辛いのであまり得意じゃないが、これはそんなに辛くなく、胡椒の味付けが絶妙によかった。ソースを焼き飯にかけて食べてもおいしかった。

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Teoさんの商売の状況について話す。「海外のお客さんは、相変わらずたくさんきますか?」「来ますよ。アメリカ、オランダ、イギリス、フィリピン、インドネシア、カザフスタン、日本もたくさんですし、オーストラリアも」今は海外のお客さんがシンガポール人よりも多いらしい。「宣伝はしません。評判で広まったり、人からの紹介で来てくれるんです。人は必要な人に必要な時に会うようになっているんです。だから店の名前がAffinity(縁といったところか)」「手相占いはアジアだけですよね?」だから西欧人が珍しがってくるのだろうか。彼らはシンガポールでトランジットの時などに、Teoさんを訪れるという。「世界中で今や手相占いはあるでしょうが、発祥はアジアですね」私があれこれ食べては、おいしい!!と言っているのを、Teoさんは「ほっほっほっ」とにこやかに笑ってくれていた。

(日本語が話せる店員さんがおり、写真を撮ってもらった)

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その後、Teoさんは近くの大きな寺へ連れて行ってくれた。私はそこへ行ったことはあるが、2階が博物館になっており、3階はMeditationをしたりお祈りする場だということを初めて聞いた。

www.yoursingapore.com

写真を撮ることはできなかったが、まず寺に入ってから線香の上げ方を教えてくれた。50セントをDonation boxへ入れ、線香を一本取り火をつける。それをブッダの像がある方向に膝をついて、線香を持ったまま手を3-5回上下させ、健康や家族の幸運などを祈る。そして日本と同じように線香をしかるべき場所に刺す。日本式と違うのは、膝をつくことだった。日本の寺だと、立ったまま手を合わせてお祈りする。ブータンやネパール、ラダックなどチベット仏教の場合、おでことひざを地面につけ(ネパールは全身を地面につけて)お祈りしていた。自分の身を低くすることで、仏様へのSincererity(日本語で何というの?誠意?)を表しているとのこと。

(ブータン)

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(ネパール)

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2階には色々な国のブッダの像が展示されており、チベットからきたものやタイ、ラオス、中国、カンボジアなどのものがあった。

そして3階へ行く。「ここではMeditationや何か問題を抱えている人が、お祈りしに来ます」真正面の奥にはガラス後しのブッダの像があり、その部屋の周りは座布団を引いてMeditationができるようになっていた。数人の方がそこで目を閉じて静かに瞑想をされている。「やってみますか?」とTeoさん。私は南インドのアーユルベーダ病院や、各国の仏教寺院を周っては似たようなことをしていたので、自然と人差し指と親指をくっつけて輪のようにし、座禅を組んで太ももの上に手を置いた。「おや?慣れてますね?」「はい(笑)」その部屋ではお経がずっと流れていた。その中で目を閉じ、しばし色々なことを忘れようとした。隣ではTeoさんが何か唱えている。もしかしたら仏教徒なのかもしれない。

その部屋の前ではお守りが売られており、腕に巻くタイプのものがあった。石がついていて、緑、黄色、赤色から選べる。「何色がいいですか?」自分で買うのでいいといったのだが、いいからとプレゼントしてくれた。躊躇しながらも私はなぜか緑を選んだ。「緑は、キャリアアップと誰かがあなたを助けてくれるものです」「色に意味があったんですか?」「そうです。だから何を選ぶかを見ていたんです。きっといい仕事がくるでしょう」ははは(笑)分からないけど、スカイプの日本語レッスンの生徒さんは確かに増えている。これを腕に巻いた時、Teoさんが何かを唱えてくれていた。このお守りはチベットから来たものらしく、確かに石にはチベット仏教のマントラ”オムマニペメホム”が書かれてあった。ちなみにこれは自然に切れるのを待つものらしい。私の右腕にはすでに去年の7月にスリランカの仏教僧に巻いてもらった紐があるのだが、今も切れるのを待っている・・・。さらに1月にネパールで買った幸運を運ぶ腕輪(これもチベットから来た)もしており、しまいに神様にいい加減にしなさい!と怒られそう。

(こちら、今日頂いたお守り)

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(こちら去年7月にスリランカでまいてもらった紐。今も切れる気配がない・・・)

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MRTの駅でお別れする。「どうもありがとうございました。いつも時間をたくさんとってしまって、すみません・・・・」「いえいえ、どういたしまして。いいんですよ。また会いましょう」握手をしてMRTに乗り込んだ。

私は自分のことを大切に扱ってくれる人がいることに、感謝しながら帰路についた。私は一度Teoさんの占いをSGD30くらいで受けた客の一人にすぎない。けれど、Teoさんはいつも「元気ですか?」とか、近所のおじちゃんのようにちょこちょこ気をかけてくれたのが嬉しかった。それに無意識に人は人付き合いの中で、相手との利害や損得関係を考えてしまっていたりそれを相手から感じることがあるが、Teoさんにはそういった感情を一切抜きにして「お土産を持って行きたいから」などと理由をつけては、会いに行きたくなってしまう。それはきっと無条件にTeoさんが人を温かく迎え入れてくれ、自分は一人ではないのだと思わせてくれるからだ。どんなに強い人間でも、私はそういった存在の人が必要だと思う。人間は誰かに受け入れられたり認められることで、自分の存在価値を認識する生き物だと思うから。