シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

「それは世界で最も奇妙な生徒だわ」

マカオのおじさま(ヨイさん)との日本語レッスンの内容を考えるのに苦戦する。丁寧さが求められるシチュエーションできちんとした日本語を話したいということと、丁寧な日本語を使った世間話が苦手なので克服したいとのことだが、既に流暢な日本語を話しているので困る。テキストなどもなく、自分の創造性だけで授業を作らねばならない。

丁寧さが求められる公共でのシチュエーションは、私が先週日本で使った日本語を紹介して、私が店員さんになるのでヨイさんに練習してもらうことにした。

(ヨイさんにも私が日本に帰った時の旅程をたどってもらおう)

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例えば、距離が短いにもかかわらずタクシーに乗る時は、私は始めに”近くて申し訳ないのですが・・・”と言うことや、ホテルのチェックイン時間前に何とか部屋に入れないかダメ元で聞くときは、”チェックイン時間が〇〇時と承知の上なのですが、早めに入れたりしませんよね・・”と否定形と念押しと疑問(?)のような形で聞く。あと居酒屋で店員さんに写真を撮ってもらう時は”すみません、写真を撮ってもらってもいいですか?”とお願いした。”写真を撮ってもらえますか?”も正しい日本語だけれど、さも写真を撮るのが当たり前かのように何だか押しつけがましく聞こえる(人によるだろうけど)。しかしもうこのレベルまでくると、日本人でも人によって表現の仕方はたくさんあり正解がなくなる。

(日本でこんな本も購入・・・誰か助けてください)

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ただこれだときっと30分で終わるので残りの30分をどうしようか、いつも受けている英会話の先生に聞いてみることにした。「うーん、難しいわね。日本語のニュースの記事を使ったらどうかしら?それを読んでもらって、単語や発音や文法のチェックをして、記事についてディスカッションすれば30分くらいかかるわよ」確かにそれはいい考えだ。

その後、彼女の生徒に難しい生徒はいないのかという話題になり、私の最近の困った出来事の話になった。生徒ではないし友達でもないのだけれど、日本語を勉強しているシンガポール人の知り合いが日本語に関する細かい質問をメールしてくる。一応私は日本語を教えているし、むげにもできず質問に答えていたのだけれど、ある日シンガポールにある昔の日本人のお墓の写真が送り付けられてきた。石碑には昔の日本語の漢字で何やらメッセージが書かれており、いくつか分からない漢字があるので解読してほしいという・・・。

「それは世界で最も奇妙な生徒だわ」と先生。「そうでしょう?まずお墓の写真なんて撮るもんじゃないよ・・・」他言語を学ぶことはコミュニケーションの一部であり、教える側と学ぶ側で話すこと自体が楽しくなければ続けることが難しい。相性もあるだろうけど、人と楽しく話そうと思ったらまず他人とよい関係を築く必要があり、相手に興味を持つことが最も重要と言える(そのシンガポール人も私もお互いに興味がない)。それができないと会話に行きつくことがないので、どの言語も使う必要がない。「彼はまずその能力を身につけるべきね」との意見で先生と一致したのだった。