シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

のぺっとした生活の脱却計画

「それは自由すぎて、生活がのぺっとしてるんやろ?」元同期で気心がしれた10年来の友達と、Facebookのビデオ機能で3カ月ぶりに話していた。私はワインを飲んでおり「そっちは何飲んでんの?それジュース?」「杏子酒」まだ15:30だったが、さすが長年来の飲み友。画面越しではあるが、自然といつも通り酒を飲み交わしながら話していることにニヤッとした。本当は先週日本に一時帰国し、酒を飲みながら色々と話す予定だった。が、インフルエンザになり帰れなかったため、とりあえず何らかの形で話すことにした。我々は約10年間、ほぼ月一回のペースで飲みに行き、だいたい一軒目の店で閉店時間がきて追い出され、二軒目のカフェでも閉店で追い出され、別れ際の道で立ち話をして終電で帰るというのが常だった。

(あぁ、懐かしい。ここでよく飲んだ・・・)

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Source: https://www.panoramio.com/user/7409085?photo_page=4

私がシンガポールに引っ越ししてから、この月度飲みとお互いの存在がどれだけ大切なものなのかがよく分かった。それは主にこのような理由からだった。

①日本酒が好きで、大量に飲める(あまり日本酒が好きな女子が見当たらない)

②おいしい酒と料理にお金を惜しまないタイプ(この感覚が違うと、注文する時に色々と考えなければならない)

③出身地が近いので、ローカル言語(?)で気兼ねなく話せる(他府県の人が聞いたら、ひっくり返るような暴言を吐くこともできる)

④仕事の愚痴から人生相談まで、ありとあらゆる話ができる(彼女はタロット占いができ、またカウンセラーのように話を聞いてアドバイスしてくれる)

「日本酒を気兼ねなく飲める人がいなくて、さみしいわ~」「ほんまやわ~はよかえってきーよー」から始まり、私の単調になりつつある生活や、時に感じる孤独は何なのかという話になった。「異国にいるからかな?」「孤独の原因が何かなんて考えても、出てこないよ。その時々によって孤独の種類も違うだろうから。組織に所属すれば孤独じゃなくなるわけでもないし、日本にいても孤独は感じるし。だからその時の気分に応じて取れる選択肢を、いくつか持っておけばいいんじゃない?」なるほど。「第二の居場所を作ったとしても、その時の気分によってはそこが居心地が悪くなる時もあるだろうから」彼女曰く、今の私の生活は自由すぎてのぺっとしており(初めてきいた形容詞だけれど、的確な表現だと思う)メリハリがないことと、私が”自分が価値がないと思うようなことに時間を費やして、自由を失いたくない”という複雑なポリシーをもっていることから、対処法が一つでは間に合わんということだった。

そして、彼女のアドバイスはこうだった。

①その時の気分で選べるよう、いくつか行動パターンを持つこと(刺激が欲しい時もあれば、リラックスしたい時もあるだろうし)

②”じゃあ1カ月のうち1週間は違う国へ行く”と始めから決めず、行きたくなったら行くこと(でないとそれもルーチンになる)同じところへばかり行かず、行先もその時の気分で決めること

③一日の中に数時間くらい何か拘束される予定を意図的に作って、生活にメリハリをつけること。それも何か社会的な拘束の中に所属して、その活動をするとよい。それで人は安心する

④近くで誰かと気軽にコミュニケーションを取れるような、場所(か人?)を見つけること。

さすが10年も私の愚痴と人生相談に乗ってくれていただけあり、私の特徴をよく知りそれを見越したアドバイスだった。私はどこかそこへ行けばホッするような第二の居場所を見つければ、何もかもが解消すると思っていたが違った。多分、生活の中の色々な要素のバランスの問題だ。彼女は料理もすごく上手なので、タロット占いの館兼小料理屋か何かを開いて、ぜひ色んな人の悩みを聞いてアドバイスしてあげてほしいと思った。なんとなく女将の風格もあるし。

我々は結局3時間半もしゃべりつづけ、ついに彼女の携帯電話の充電が切れてお開きとなった。さて、”のぺっとした生活”の脱却計画を練ると共に、近々一緒に日本酒を飲みながら話せるよう日本行きのフライトでも調べるかな。

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