シンガポールにいるうちに🌴

大好きな東南アジア生活の記録

バックパッカーのバイブル「深夜特急」を読み返して思うこと

インフルエンザが完治するまで外に出れないので、沢木耕太郎の深夜特急を読み返すことにした。これは著者がデリーからロンドンまでを乗り合いバスで行くことを目標に、香港を皮切りに南下し、様々な国を旅するあまりにも有名な旅行記だ。

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「おもしろい?」と旦那が興味を示す。「おもしろくないはずがない。あ、この日本語は否定の否定に推測が入った表現だ。”おもしろくない”+”はず”+”がない”。分かる?」「日本人だからね」「そうやね」なんか日本語を教えていると、話している日本語を分解する癖がついてしまった。

「バックパッカーしてる人で、この本を読んだことない人なんていないよ!(多分)これを読むとそこに出てくる国に行きたくなると思うよ。私はこれを読んで、タイとベトナムへ行ったね、昔」「ここに出てる国、ほとんど行ったんじゃないの?香港行ってたっけ?」「香港は行った。マカオには行ってない。確かにここに出てくる国へほとんど行ったね」旦那が作ってくれたライスボール入りぜんざいもどきを食べ終わる頃には、旦那もKindleで購入した深夜特急を既に読み始めていた。

この本のすごい所は、これを読んでいるとあたかも自分もその国を旅しているかのように、旅の高揚感を味わえること。そして自分も同じところに行ってみたい!と思ってしまうところだった。私はこの本を読んでからアジアの国々を一人旅するようになり、今もその熱は変わらない。読み返していると、沢木耕太郎がしてきたような旅をしたい、自分がいつもアジア諸国でする一人旅のような刺激をまた感じたい、そして少し単調になりつつある今の生活に冒険心を取り戻そうと思えた。どうも人間はそれが退屈だと分かっていても、変な安心感からか毎日同じことをしたり、楽な方へと流れて行ってしまうようだ。

しかし私はせっかく、沢木耕太郎がその旅の一部で訪れたシンガポールにいるのだ。ただ、当時シンガポールを訪れた彼のコメントはこう記されている(苦笑)

”チャイナ・タウンもうろついたし、オーチャード・ロードも歩いた。タイガー・バーム・ガーデンも見物したし、あらためてサルタン・モスクへも行ってみた。だが、どこもつまらなかった。すべてが、これまで通ってきた土地にあるものばかりだった。しかも、そのミニチュアにすぎない。”

「深夜特急2 マレー半島・シンガポールより」

のちに彼は、これは一番初めに訪れた香港での旅が刺激的過ぎて、その後どの国へ行っても香港を求めたために陥った感覚だったと振り返っている。確かに、私もブータンへ一発目に行ってから、その後行ったベトナムやラオスの旅中でもずっとブータンロスに陥った。しかしある時点で『その国にはその国の良さがあるのだ』ということに気づいた。

また、旅に出るかな。

(深夜特急にも出てきたマラッカ。ただし、これは7年前)

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