10/17(月)ペリンのチベット仏教寺院訪問
今日は9時にホテルを出発し、チベット仏教寺院を主に周る。
(ホテルの外観はこんな感じ)
一つ目に行った寺はこじんまりしており、誰もいなくて寺の中を見ることはできなかった。
このお寺の付近にローカル野菜(名前はニンロとか、何とか言っていた)がなっており、炒めて食べるとおいしいという。ブペンさんとプルナさんがたくさん摘んでくれ、今日泊まるレストランで調理してもらうよう頼んでくれるらしい。
(プルナさん、こっち向いてください)
2つ目に行った寺院は、木々が生い茂る静かな場所にひっそり佇んでいた。ここでシッキム国王が昔選ばれたそうで、国王の足跡が残されていた。マニ車を時計回りに回してベンチに座り、一息つくとなんだか気持ちが安らいだ。
近くにすごく大きなマニ車がたくさんある建物がある。全部で9個あり、それぞれに”Long life(長生き)”など意味が書いてあった。それをブペンさんと一緒に全部回していく。すごく重たいのだが、回るとマニ車の上についている黄色い布がひらひらと舞い、ベルがチーンと心地よく鳴る。最後に”Dedication player and aspiration”と書かれたマニ車を「これはあなたのために回します!」と言って、ブペンさんが回してくれた。
そして、また悪路を行く。大雨のせいで山から水が滝のようにジャーッと道に流れ出ている所があり、みなその場所で一旦停止し車をきれいにしていく。「ナチュラルカーウォッシュです」我々もそこで一旦停止し、車を洗っていく。
どこを走っていても山々が見え、自然は雄大だなと思う。土砂崩れも大雨も人間は歯向かうことはできず、ただなすがままになるしかない。日本やシンガポールは近代的な国なので、あたかも人間が何でもコントロールをして生きているような気がするが、ここは自然が主役であり、人は自然によって生かされているのだとつくづく思う。
途中でグアバをブペンさんが買ってくれた。シンガポールで食べているグアバは洋梨のような形だが、こちらは丸くてもっと甘い。
その後、ケチョパリ湖へ行く。この湖は遠くから見ると、足の裏の形をしているそう。昔、ここに湖ができてほしいと願った所に、僧侶が足跡を残すと湖ができたという言い伝えがあることから、この湖では願いが叶うと言われているそうだ。私はシッキムに来ることができたので、もう何も願い事をしなかった。
お坊さんとすれ違い、写真も気軽に撮らせていただきました。
さて、数時間また車で走り、15時くらいにやっとランチを取った。チベッタンヌードルと野菜のモモを頼んだが、ここは本当においしかった。ミネラルウォーターを入れても、300円弱だった。
バルコニーからの景色もとてもいい。
そして、次は西シッキム最大のチベット仏教寺へ行く。ここでは夕方のお祈りをちょうど聞くことができた。ラダックで聞いたのと同様に、お経から始め途中でラッパや太鼓、シンバルがバーン!となり、何かの演奏のよう。そして、お坊さんたちはお経を唱えながら手をゆらゆらさせたり、指でパチンと音を鳴らしたりする。
そろそろ日が暮れそう。「こちらへ来てください。最後にあそこへ行きます」と寺から下を見ると、昔シッキム王国の首都がおかれていた遺跡が見えた。
暗くなりかけてる森の中を15分くらい歩くと、遺跡が見えてきた。
シッキム王は戦に出る前などに、ここにお祈りに来られていたそう。我々もここでお祈りする。
みなさんカラフルな糸をここに結んで、お祈りされていくそう。「私の右腕に巻いている白い糸は、スリランカで僧侶が良いことが起こるようにと巻いてくれたものなんです。自然と切れるのを待たねばならないので、自分ではずすことができません」と言うと、ブペンさんは「かなりきつく縛ってあるので、切れなさそうですが(笑)自分で切ってはいけません。切れた後もその紐を捨てたりせず、きちんとした場所に置いておきなさい」と言っていた。だいぶ緩んできたが、3ヶ月以上してもまだ切れそうにない。
やっと一日の旅程を終え、今日は個人ファームに泊まる。ただ、また宿に着いたのは20時くらいで、しかも通された部屋にでかすぎる蜘蛛がおり「蜘蛛とゴキブリは無理!」と言って、部屋を変えてもらった。2つ目の部屋はドアを開けたときに、東南アジアよりも動きの速いヤモリが侵入したので嫌だと言い、3つ目の部屋でなんとか落ち着いた。
ここのご飯は野菜が中心で、とてもおいしかった。朝ブペンさんとプルナさんが採ってくれたローカル野菜は・・・まぁまぁでした。